「よ、っと。…しかしひでぇ怪我だな」
葉は俺の顔を見て、苦笑いしながら言った。
「…半分はお前のおかげだ」
「バカいえ、三割くらいだろ」
「十分だよ」
「ははっ」
いつもの掛け合いをしながら、教室へ入る。
昨日の事件はもう広まっているのか、教室中の視線が少し痛かった。
だが葉はそれを気にとめず、椅子に座った後も話しかけてくる。
「…で、龍は大丈夫なのかよ?」
「…多分ヤバいと思う。なんせ謹慎中の上に約束があったからな…」
「マジかよ……どうすんだ」
「させねぇよ…退学になんか…」
意思を確認するように拳を固く握りしめた。

