また声がして、俺はそちらに顔だけ向ける。




きっちりと置かれた小さいデスクと椅子。その椅子の上に体格のいい男がこっちに穏やかな顔を向けて座っていた。





男は……警官の服装…警察官?



…って事は、ここは警察署?






辺りをゆっくりと見回す。


六畳くらいの部屋に、警官が座っている椅子とデスク、そして俺が横になっているソファが置かれているだけの殺風景な所だ。




休憩所みたいな所なのかな?



その部屋にいるのは俺とその警官の二人だけだ。





俺はこの状況が飲み込めずにいた。