そんな気持ちとは裏腹に、俺は壁を作っていた。 自分の中でハッキリと分かる俺とコイツの境界線を。 その理由に、俺は“冴島”と呼び続けた。 小さな事かもしれないが、名前を呼ばない事で、俺は自分なりの『線』を引いていたんだ。 『──…親友を傷付ける事だけは絶対に許さねぇ…!』 そう言った冴島の目を見た時、何かが崩壊した。