「…だけどだんだんそれは違うって思い始めた。真剣に悩んでくれたり、意見出してくれたり……コイツは本気で俺と向かい合ってくれてるって、そう思った。…ま、俺の思い込みだったらハズいけどな」 言いながら、冴島は照れくさそうに頭を掻いた。 そして再びタクマに視線を戻す。 「…んで、気付いたんだ。これが友達って関係だって事に。お前が必死になって守ろうとしてた“友達”という存在をやっと理解できた。…だからお前の気持ちはよく分かる」 冴島がゆっくりと俺と愛美に目をやった。穏やかな目だった。