「…だけどそれは仲間って存在を知らなかったからだ。話し合ったり、騒いだり、助け合ったり……仲間同士って関係でしか成り立たない事を、俺は知らなかった。…それを最初に気付かせてくれたのは…
…お前だろ。タクマ」
初めて冴島はタクマの名前を呼んだ。
突然呼ばれた事で驚きの表情を見せたタクマだったが、一瞬にして元の鋭い表情に戻し、冴島に食ってかかった。
「…ハァ!?バカかお前?なに言ってんだ!んな事した覚えはねぇよ!!」
「お前…俺をチームに誘ったとき、何度も頭下げたろ。ガラじゃねぇくせに…どうみても無理してるくせに…それでもお前は頭を下げてた。全く理解できなかった。プライド捨ててまで俺とやりたいのかって」
タクマは何か言おうと口を開き掛けていたが、結局押し黙った。
冴島は続ける。
「…違うだろ。お前は守りたかったんだ。チームを……仲間をな…」

