「──まぁ結局コイツはことごとく誘いを蹴り、その度にそいつらとやり合ってたな。馬鹿なコイツでもそいつらの目的くらいはわかってたのかもな」
いいつつ、タクマは冴島に視線を移す。
「…んで、俺らもその内の一つだったんだわ。コイツをチームに引き入れようっていうな」
え……?
コイツらが…?
意外な事実に俺は目を見開く。
タクマは変わらぬ様子で続けた。
「何度も何度も頼み続けた。他の連中と違って俺は根気強く冴島に頭を下げた。…その姿にゃチームのアタマとしてのプライドなんか微塵も見られなかったんだろうな。離れてく奴らも増えた」
タクマの語気に強さがなくなる。
思い返すように話すタクマの姿に、過去の艱難辛苦が感じられた。
「…だがよ、そんなもんはどうでもよかった。コイツさえチームに入ってくれりゃどうにかなる。俺の面子を懸けてコイツに頭下げたんだ。
だがコイツが首を縦に振る事はなかった………
……───

