ヤンキーと俺と恋と




「中2にして既に冴島の名前は有名だった。素行の悪さ、誰も寄せ付けねぇ獣みてぇな目、どこにいても目立つ赤い髪。…そんな事からいつしか冴島にあだ名がついた。…『レッドウルフ』。こう呼ばれ、不良達の間じゃ忌み嫌われてたな」




冴島の赤い髪が視界に入る。




レッドウルフ……





「…その名がついてから恐れられる事も多くなったが、逆に押し掛ける不良共も増えた。まぁコイツは相変わらずに相手してたけどな」




冴島は俯いたままタクマの話を聞いている。



その様子からは何を思っているかは読み取れない。






「…だけどな、最も増えたのはケンカじゃねぇ。コイツをチームに引き入れようする不良達の勧誘だった」