「懐かしいだろ。お前の昔のあだ名だ。その忌々しい赤い髪に、誰ともツルまねぇ一匹狼みてぇな所からついたあだ名──レッドウルフ。この名を聞きゃ地元の不良共は…」 「やめろ!!」 冴島が叫ぶ。 その声にタクマは言葉を切った。 「…昔の事だ…今は違う」 小さく、そして弱く呟く。 俯く冴島の背中には薄く影が差しているように見えた。 「…なんだ?言ってねぇのかよ?オトモダチにお前の武勇伝をよ」 「………」 押し黙る冴島を横目に、タクマは俺に顔を向けてきた。