──…だけどなんでだ?
なんでそこまで冴島にこだわる?
病院送りにされたエピソードがそんなに癪に触るのだろうか…
そしてわからないものがもう一つ。
冴島がいつもと違う。
いつもの冴島ならもう飛びかかっていてもおかしくないハズの状況だ。
…なのに、冴島は依然として冷たい横顔を見せていた。
その様子が不快なのか、タクマが眉にシワを寄せる。
「………おい…お前いつからそんなマルくなっちまったんだ?昔に戻れよ。昔みたいに暴れ回れよ。なぁ………
…レッドウルフよぉ」
「…!」
その単語に、冴島が反応する。
レッドウルフ…?
一体なんの事だ?
昔の冴島…?
俺の頭の中で疑問が渦巻く。
解答を求めるように冴島に顔を向ける。
しかし、それと同時にタクマが続きを話し始めた。

