「まぁいい。んじゃとりあえずなんでこんな状況になったかだ」
そう言うとタクマは持っていた鉄バットを愛美に向けた。
愛美がビクッと体を震わせる。
「そこの、愛美ちゃん…だっけ?その子を捕らえたのは冴島…お前をここに呼びつけるためだ。お前んちの玄関に貼り付けた貼り紙の通りな」
冴島がピクリと反応する。
貼り紙…?
それで冴島は来たのか…
「…んで、そこのボロボロのイトコ君。そいつは愛美ちゃんを連れてくる時にくっ付いてきたんだ」
タクマは虫を見るかのような目で俺に視線を向けた。
「そしてなんでお前を呼びつけたか……それは3ヶ月程前に遡る」
タクマはドサッとその場に腰を下ろした。
「…4月の頭。ちょうどお前らの高校の入学式ん時だ。お前その日に三人程ボコボコにしたよな…──

