カラカラ…と、鉄がコンクリートを擦る音が辺りで聞こえる。 周りを見回すと、不良達は俺達のいる柱を中心にぐるりと囲むように立っていた。 ──その数15、6人。 そして全員が鉄パイプやらバットなどの武器として使用するであろう物を持っている。 「………」 冴島はその異様な光景に動じる様子もなく、タクマを見る。 「…まぁまずは久しぶりと言っとこうか。俺が誰だかわかるか?」 冴島は答えない。 その無言をどう解釈したかはわからないが、タクマは続けた。