ヤンキーと俺と恋と





「やめてっ…!お願いだからもうやめてよ!!」




後ろで愛美の悲痛な叫びが聞こえる。




「へッ!あっけねぇ。口だけかよコイツ」




デブはまたも俺の胸倉を掴み、乱暴に引き起こした。



抵抗する力はなく、そのまま人形のように持ち上げられる。



胸倉を掴まれたまま引きずられ、デブは愛美の目の前で立ち止まった。




「ほらよっ、と」




手を離され、俺は愛美の前にドサッと落とされた。




「グヘヘヘ…どうだい?イトコのこんなボロボロの姿を見る気分は?」




デブは言いながら満足げに馬鹿笑いしていた。



手で目を覆うことのできない愛美は、顔を背け固く目を閉じていた。



言いようのない屈辱感。

不甲斐ない自分への怒り。




コンクリートに横たわりながら、様々な思いが俺の中で交差していた。







「……ごめん…な……まな……み……」