ヤンキーと俺と恋と





デブは叫びながら前方に手を伸ばした。


俺はその手の先に目をやり、ギョッとした。






…鉄パイプ!?




俺が気付いた頃にはもう既にデブの手には鉄パイプが握られていた。




「ちょっ…正気なの!?そんなの使ったら…」




愛美の驚愕した声が聞こえる。




「グヘヘ…工場の跡地だからかこんなもんがよく転がってんだよなぁ…」




勝機を得たり、と言わんばかりの表情でデブが立ち上がる。




「武器使っちゃダメだっつールールはねぇしな」