ヤンキーと俺と恋と




「グヘヘ…さっきはありがとよ。お返し期待してくれよ」



指を鳴らし、首を大袈裟にブンブンと左右に振っている。



「グヘヘヘ…どこから壊してやろうか…?俺のあだ名を教えてやろうか…?」

「…メタボだろ。ゴタクはいいからさっさとこいよデブ」






シン…とした間が空く。





「……メ……メタボって………」




次の瞬間周りで割れるような爆笑が起きた。




「──…ギャハハハハハッ!!メ…メタボって!」

「言われてるぞタカシー!」

「確かにその通りだっ!ぎゃはははっ!!」




デブに目をやると、怒りでプルプルと体を震わせている。




「てめぇ…殺してやる…!」



そしてデブは血走った目をして俺へ突進してきた…!