「どーする?やるか?」 タクマが挑発的に俺を見る。俺が本当にやるとは思ってない顔だ。 「…当たり前だ」 俺はそれに反発するように強気に答えた。 「ギャハハ!バカかコイツ!」 「俺ら全員に勝つ気かよ!」 「こわーい!」 不良達の嘲笑を含んだ声が飛び交う。 「…へぇ、勇気あんじゃん。じゃ一個ご褒美やるよ」