ヤンキーと俺と恋と




「あれ?どーした?怒んないの?」

「もしかして欲情しちゃった?自分のイトコのこんな姿見て!」




──ギャハハハハハ!!!




工場の広い空間に、汚い笑い声が響く。




「……」




全身の毛が逆立つ。



自制心が保てない。



俺はゆっくりと愛美へと近付いていった。



すると不良達の一人が俺の前へと立ちふさがった。