「…あぁ?誰だてめぇ?」



不良の内の一人が訝しげに聞いてくる。



「ハッ!イトコ君じゃねぇか!」



金髪の──…確かタクマとか言う奴が、俺の姿を見て叫んだ。



「タクマ知り合いかよ?」

「いや、愛美ちゃんのイトコらしい。さっきボコッたのになぁ〜…来ちゃったか」



タクマはヘラヘラと笑っている。イトコという事を聞き、他の連中は俺に好奇の視線をぶつけてきた。



「へぇーイトコねぇ」

「なになに?助けに来たワケ?かっくいー!」



俺はそれらを無視し、タクマに向かって疑問を投げつけた。