「…んだコイツ。生意気な目ぇしやがんな」

「うぜぇなコイツ」

「シメね?」



その言葉で、金髪以外の不良達がこっちへ向かってくる。俺は咄嗟に身構えた。




「……思い出した」




金髪のその言葉に不良達がピタリと止まる。



「そいつ、冴島のツレだ。前にここ来た時、冴島と一緒にいたような気ぃする」

「それマジかよタクマ?」



金髪の名はタクマというらしい。



いや、それよりもなんで冴島と俺が一緒にいた事を知ってる?


それに愛美が冴島に好かれてる事もだ。



そんなに何度も来てるのか…?