愛美はもちろん起こしに来てくれる事はなくなった。 俺が冴島の事を伝えてから、俺達の間には溝ができてしまった。 あれから一週間たって、お互いに顔を合わせても、なにも話さなくなり、目すらも合わさなくなった。 …その度に、俺は胸の奥に痛みを感じた。 ──…6月ももう終わりだと言うのに、雨はまだ降り続ける。 降り続ける雨とともに、俺のこの色褪せた日常もこのまま続くのだろうか…… …そんな不安感が俺を締め付けていた。