──無味乾燥な日々が続いた。 最初はあれだけ行くのが億劫だった同好会も、なくなると寂しさが残った。 毎日のようにあった同好会の活動は、いつの間にか俺の日常の一部になってたんだという事を実感する。 …今の俺には二つ、失ってしまった日常がある。 愛美が朝、起こしに来てくれていた事。 冴島と行っていた同好会の活動。 …この二つは確実に俺の日常に色を加えていた。 その理由に、今の毎日はこんなにも色褪せて見える。 モノクロの世界と化した俺の日常には、喪失感と虚無感のみが居合わせていた。