もっと考えて行動するべきだったと、自分の浅はかさに腹立ちや後悔を感じた。もしかしたら愛美に全てを話す事にはならなかったかもしれない。




…でもいくら考えたってそれは変えられない事。


俺と冴島は素直に先生の決定に従う他なかった。





……





梅雨が作った水たまりが跳ねる。



水しぶきが俺の靴を容赦なく濡らしてゆく。




「これから…どうなるんだ……」




不安感から出た俺の呟きは、降りしきる雨の音にかき消された。