罪悪感に似た感情や喪失感を、昨日からずっと抱えたままだ。



日常となっていた、愛美が朝起こしにきてくれる事。



それがなくなった事が俺の中の喪失感を煽らせていた。





──…あの後、先生がやってきて、ファンクラブの連中が倒れている様子を見て、真っ先に冴島が疑われた。



確かにやったのは冴島だったが、それなりの理由があったため弁解したが、なんでまず先生に言わなかったんだ、という話になってしまった。



確かにその通りだ。そういう問題はまず先生に言うべきだ。自ら解決しようとする問題ではない。



冴島もなにか言い返そうとはしていたが、正論を担がれてはそれ以上の弁解の余地はなかった。



暴力を振るったという事実は、いくら覗き犯を捕まえるためだとしても帳消しになるワケもなく、問題は職員会議にかけられる事となり、冴島は決定が出るまで自宅謹慎を言い渡された。