ドサドサッと二人が地面に落ちる。
その場にいる全員が唖然としてその光景を見ていた。
もちろん俺も例外ではない。
つ…強すぎる……
「な、なななななな……」
信じられない…といった表情を惜しみなく全面に出し、リーダーであろう威厳を全く失ってしまった男。
冴島は振り上げていた腕を下ろし、男を睨みつけた。
「……俺とここにいる歩人でよ、同好会を作ってな…」
冴島は話しながらゆっくりと男へと近づく。
男は怯えるように後ずさりする。
「…作戦やら会議やら色々やってきたんだけどよ…実は今日も作戦を立ててきたんだよ…」
冴島はだんだん男へと接近していく。
ファンクラブの連中はそれに伴い揃って後退してゆく。

