隣で並んでいた連中も「隊長!」とか言いながら男に近寄っていった。
「き、貴様……今のは雰囲気的に止まるべきだろう!くっ……これだから単細胞は……ブツブツ」
殴られた箇所をさすりながら、男はなんかブツブツ言っている。案外タフだな…。
「2号!3号!」
「「イエッサー!!」」
男が何やら番号を叫ぶと、近寄っていった連中の中で体格のいい男二人が声を上げた。相変わらず変なあだ名だ。
「…あいつらを始末してしまえ!もう二度と生意気な口が聞けないようにな…!」
命令を受けた二人は頷き、こちらへと近づいてくる。
大柄な体格の男と、なにやらシャドーボクシングをしている男だ。
どちらも似合わない可愛らしいハチマキを額に巻き付けている。
「ハハハ!驚いたか!?その二人は柔道部主将でもある会員ナンバー2号、郷田と、ボクシング部で会員ナンバー3号の室橋だ!学校で恐れられている冴島とはいえ、さすがにこの二人同時には適わんだろう!!」

