ヤンキーと俺と恋と



「筋金入りの変態だな…てか犯罪だぞそれ…」

「あぁ…俺もそう思ってこれは伝えた方がいいと思ったんだ」

「まぁわかった。…でもこれ以上冴島を刺激するのはやめてくれ」



冴島は俺の隣でグルルルルル…と、それこそライオンのように唸っていた。

下手したら噛みつかれそうな勢いだ。



「じゃ一応伝えたぞ。俺部活あるし戻るけど、なんかあったら言ってくれよ!いつでも協力するからな!」

「あぁサンキューな」



話を終え、葉は足早にグラウンドへと戻っていった。



「…まぁ、とりあえず落ち着けよ冴島」



俺は唸り続けている冴島になだめるように言った。



「落ち着いてられっかよ!!ま…まな…まなま…愛美ちゃんが……うがあぁぁぁぁあ!!!!」



冴島はなにか想像しちゃったのか自分の真っ赤なリーゼントをかきむしった。