呼び止められ、俺はまたも振り返った。
「今度はなんだ?昨日の夕飯は野菜炒めだったぞ?」
「そんな事聞いてないよ!…あのね……」
そこで愛美は言いよどむ。言いづらい事なのか、迷ってるみたいだった。
「な、なんだよ」
「…あのね……もしかして……」
また愛美の言葉は途切れた。
「…な、なぁ…一体…」
「…ううん!やっぱりなんでもない!また明日ね!」
そう言って愛美は廊下を走っていった。
もしかして…なんだ?
さっぱり愛美が理解できない俺は妙な違和感を抱きつつ、愛美の姿が見えなくなるまでその場に立ち尽くしていた。

