「あーるとっ!」
体育館裏までの道のりを歩いていると、後ろから聞き慣れた声がした。
「なんだ…愛美か…」
俺はわざとらしくため息を吐きながら振り返った。
「なんだってなによー!寂しそぉ〜〜な後ろ姿にせっかく声掛けてあげたのにー!」
「そりゃあどーも!」
「歩人テストどうだった?」
愛美がニヤニヤしながら聞いてくる。
「ふっ…間違いなく学年トップは頂いたな…」
「下からでしょ?」
「クラッ!バカにすんのも大概にしろや!」
「あはははっ!そう言えば歩人、今から帰るの?」
「いや…今からちょっとヤボ用があって…」
言うと愛美は残念そうな表情を浮かべた。
「そっか…。部活でも入ったの?」
「ん…まぁそんなとこだ」
全国どこの高校探してもこんな部活は一つしかないけどな。

