闇と深紅に招かれて~完結編~

けれど、唇を、きゅっと笑いに歪ませて。

「そうか。結局、エイジュに取られてしまったか」

その言葉は、ちょっとルカにもコタえた。

誰に対する、どういう思いがえぐられたのかわからないけれど。

確かに、嫌な感覚で。

「オレは、サエコに引き寄せられてここにいるんだ。ずっと。なのに、人間に奪われ、エイジュに奪われ・・・」

「母親の魂は、全くサエコと違っていた。それに、孫のあんたは、オレに全く興味を持ってくれなかった。それどころか、またエイジュに惹かれている」

ルカはどきりとした。

一瞬で打ち消した感覚を、何で、知ってるんだろう?

「いったい、オレはいつまでここにいたらいいんだろう」

寂しそうな、笑い。

ルカの鼓動は、一瞬、止まった。