闇と深紅に招かれて~完結編~

「おかえり」

声に驚いて、振り返った。

ベットの上に、いつの間にか、タカノリがいた。

すらりとした身体に、真っ黒な服を着ている。

そういう格好は始めて見た。

いつも原色の服を着ているイメージだったから。

けれど、このほうがずっとしっくりくる。

今までずっと、なぜかいけ好かなくて、じっくり見たこともなかった。

けれど、その顔は、キレイに整っていて。

「魔界に行ってた」

「知ってる」

「あんたのいた世界なんでしょ?」

タカノリはうなずいた。

「アキヒトに、呼ばれたんだろ?」

「そうみたい。けど、帰ってきちゃったから、おばあちゃんの結婚式に出られなかった
な」

言うと、タカノリは、少し、目を細めた。

苦しそうに。