目の前に、サエコがいた。

「あなたでは、まだ、かなわない。けれど、私なら」

言って、ニッコリ笑う。

「どうしてここに?」

「私を探しに来た、とある人物に、あなたが大変な目に会ってるってきいてね」

「とある・・・?」

「エンデ。って名乗ったって言ってたかしら?」

「エンデ!?」

牢獄から、助けてくれた、エンデ!?

グレーの目とグレーの短髪。

明るくて人なつっこい表情。

「キャッツアイって石を身につけてたでしょう?」