闇と深紅に招かれて~完結編~

「思ってたら、剣なんて構えな、い」

最後の言葉と共に、剣で切りつけた。

少し、身体を動かしただけで、カーシーはそれをさけ、

「いっそ、魔族に、ならないか?」

ささやいた。

「何、言ってんだ?」

「サエコの孫だ。魔王になれる器かもしれないぞ」


その、サエコは、自分の敵、なのに。


ルカは無視することにして、カーシーに切り付けた。

また、最小限の動きでよけられる。

けれど、微妙な手ごたえがあって。

カーシーの目が、自分の頬に注視した。

線を引いたような痕。

そこから、じわりと、血がにじんできた。

「なっ」

カーシーが声を漏らした。

「何だって??」

それから、ルカをにらみつけた。

「その剣は、何だ!!?」