闇と深紅に招かれて~完結編~

足元に違和感を感じて、飛びのくと、そこに、柱が突き出した。

右手を振って、剣で柱を切り付けた。

キン。

心地よい音がして、柱が折れた。

ぐらりと先が崩れて二つになると、地面に向かって落ちながら、消えた。

ちょうど柱の消えた向こうに、カーシーの姿が見えた。

笑ってる。

正確にいうと、あざ笑っている。

下等な生き物が、自分のちょっとしたイタズラに翻弄するさまを、見て、楽しんでいるのだ。


あいつ・・・


怒りがこみ上げた。

しっかりと地面を踏みしめて、その笑みに近づいてゆく。

あの顔を、せめてあの余裕の表情をゆがめさせたい。