闇と深紅に招かれて~完結編~

けれども、すぐ目の前の地面が突き出してきた。

体が、この速さに追いつけない。

額を、地面を割った水晶の先がかすめていった。

戦えもしない!

地面が膨らんで、振り落とされる。

防御の体勢もとれずに、派手に転んだ。

ここに、水晶が伸びてきたら、一貫の終わりだな。

たらりと額に汗が滴る感覚。

無意識にぬぐうと、それは血だった。

赤。

その色に、

体の中から、力が抜けて行く気がした。

こんなんじゃ、もう、ダメだ。