闇と深紅に招かれて~完結編~

「よし」

子供の声が言って、ルカは急に後ろ向きに吹き飛ばされた。

温度も圧力もない、風に、ふいにあおがれた感じだ。

背中が地面にぶつかって、気が付くと、昼間の景色にいた。

「大丈夫?」

エンデが覗き込んでいる。

「うん」

ルカは身を起こした。

一面に生えた短い草が続いている、景色だった。

その少し先で、湖が、青い液体をたたえて、そこにある。

「では、お役ごめんだな」

エンデは言うと、紙をかざして、それを炎で包んだ。