「魔界の深部に入っていくと、生身の人間の身体ではキツいらしくて。

それで、姿を変えてるんだ」

「そうか」

エンデは、チラリとルカを見た。

「何?」

「いや、何か、それだけじゃないものを感じるなって」

「そんなことまで分かっちゃうのか」

つい、口を滑らせる。

「実は『宝石』の力に守られてるんだ」

これくらい、言っても大丈夫だろう。

ルカは思ったのだけれど、

「なるほど、そういうことか」

エンデは、納得したようだった。