「エンデって、何者?」

「気に、なる?」

「そりゃ、仕えないといけない相手だし」

岩だらけの、森を歩きながら訊いた。

「一瞬だけどね。

そんな相手のことを知ったって仕方がないよ」

「そう、かな」

「あんたこそ、何者だ?

ヒトガタだけれど、魔力も感じないし」

「そりゃそうかも、人間だし」

「人間、か。人間が、何でそんな格好をしてるんだ?」



そういえば、あたし、『赤』の姿のままだった。