闇と深紅に招かれて~完結編~

ルカは、鏡に向かった。

鏡は、ルカの姿を映していたけれど、

だんだん映像を歪ませて、

ほかの景色を映し出した。

森の中のようだ。

なんだか、さっきまでいた、

森のようにも感じる。

よし、行こう。

ルカは鏡の方へ一歩踏み出した。

と、

鏡に到達する前に、

その足は、

鏡の映し出した先に踏み込んでいた。

振り返る。

鏡はない。

薄暗い森の中に、突然取り残されてしまった。