闇と深紅に招かれて~完結編~

髪も目も真っ赤だった。

着ている物も、肩も腕も露出させた、赤だった。

テロンとした素材で、体を這って下に流れている。

たっぷりとドレープを取ったすそは、思い思いの長さで、太ももや足首にまとわり付いている。

「あたし、保護色なのかな」

ルカはつぶやいた。

赤い部屋の養分を吸い取って、化けたかのようだった。

チラリと鏡から目を上げると、鏡の背面が巨大な扉に見えた。

もしや、

と、手で触れると、

かちり。

音がして、その扉は自動扉のように、左右に割れて、開いた。

中は巨大クローゼットだった。

無数にかかった服。

靴や装飾品がそこにある。

「これはなんのために?」

暇な軟禁状態を楽しむためか?

分からない・・・

と、

「ルカはいるか?」