低級魔属や、高級魔族とも 戦ったわ。 なんとかたどりついて、 送ったのだけれど、 ちょっとだけ、 手間取り過ぎたのね。」 そうなのか。冴子は、 戦えるんだ。 ちょっと、見なおした。 きれいなだけじゃなかったのだ。 しかも、 結構強いってことじゃないか? 「その、ルビーがあれば、 あたしは召喚されずにすんだの?」 「ええ。あら、 もしかして、これじゃない?」 冴子はルカの胸元の球体に 気付いて触れた。 球体は、赤く輝くと、 そこを離れて 冴子の開けた掌の上にゆき、 そこで形を変えた。