どうも、こっちに来る以前の記憶 がボヤけていたのだ。 「そうだった。こんなことをして いたら、タカノリに、負ける」 けれど、帰るすべがないのだ。 仕方ない。 「あたしは、帰れるように頑張ら ないといけないんだ」 出口の明かりが見えると、クズハ の掌の光が消えた。 おかしいな。 こんなに奇麗に出口が見える。 外に出ると、ハントが出口のすぐ そばに倒れていた。