クズハは黙った。 「今の状態が、ベストなんだ。適 度に魔力も戻ったし、ハムスター 姿では、だれもフィックスだとは 思わない。あとは、クズハさえい てくれれば」 ハムはクズハを抱きしめた。 そして、きれいな魔王の姿が溶け て、巨大ハムスターの姿になった。 「『今まで通りハムの姿で、クズ ハの傍にいさせてくれ』って」 なぜか、それが聞こえた。 喋れなくなる前に、ハムがルカにそ の言葉を託して行ったようだ。 クズハはじっとルカを見て、それか ら頷いた。 「帰ろう、ハム」