冴子は、 自分もルカの隣に座って、 柔らかそうな、 天蓋を見上げた。 「私はね、 ルカと同じくらいの年の頃、 ここに来たの。 それで、 エイジュを助けるために、 戦った。 そのときに ちょっとここでの格を 上げたのよ。 だから、できると思って。 ルビーを届けるために 人間界へ、行ってみた。 召喚されていくのは 簡単なんだけど、 ちゃんとした道で行くのは、 大変なのよ。