ルカは、動けないで、 ハムを見ていた。 「ルカに助けてほしかった みたいだ。 ルカはクズハのお気に入り だったんだ。 なのに、窓は閉められていて」 「あたしにも、 責任はあるわけだ。」 ハムは非情に頷いた。 「どう、すればいい?」 「どこに行けば、 いいかわかる?」 「“一縷ののぞみ”だ。 この屋敷を出ればす ぐにそこに行ける。」 ハムの顔は輝いた。 「行ってくれる?」 「もちろん。」