三日月<本編>



拓也との電話は週3、4回。話すとたいてい長時間。


昨日もやっぱり2時間は超えてる。


でも昨日は欲しい言葉があった。


日付こえたらちあきの誕生日。年上っていうのはやっぱり嫌やけど、おめでとうってのは聞きたかったから…


それに、前日まで拓也はちあきの誕生日を覚えてて確認とってきてた。

だから聞けると思ったのに、結局聞かれへんくて朝からちょっとガッカリしてた。


学校行ったら、

なんで知ってんの?

って人まで

「おめでとうー☆」

って言ってくれたりプレゼントくれたのに。


学校ではあんまり話しかけてこぇへんていっても、それくらい言ってくれてもいいのにって、スネてるうちに…放課後。



学校には喫煙室があって、結構広めで自販機やベンチもあるからタバコ吸わへんちあきもよく行く。


今日も高校の友達が誕生日パーティしてくれるっていう約束まで時間があったからそこに立ち寄った。


ベンチに座って、おめでとうメールをくれた友達に返信を打ってた。


すると、拓也とちあきの知らん拓也の友達が来た。


目が合うと拓也はちあきの横に来て座った。


ちあきは拓也がまだなんにも言ってくれへんからスネて、話しかけへんかった。



「何してんの?」


拓也が聞く。


「メール打ってんの。おめでとうメールくれたから。」


スネた口調で答える。


「あ!」

《やっと今思い出したんか?!》


「今日誕生日やったっけ!…だから昨日バカバカ言うてきたん?」


電話していた昨日…というより日付が変わった時、気つく様子がなかったからそういえばバカって言ってた。


「あんなぁ…11日が誕生日とは知ってたけど、今日が11日って事忘れててん!ごめん↓…おめでとう☆」

笑顔で拓也は言うけどちあきはスネたまま。


「んー…何欲しい?」


ちょっと予想外の言葉やった。