『キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン』

「ハーイ。出席確認するぞー。」

次々に名前が呼ばれる。

「志菜ッ!」

「......」

「志菜ッ!居ないのかッ」
『ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドガラッ』
「はよう...ざいぁます。」

「おいっ!何時だと思ってんだっ!」

「さぁ?」

教員独特の睨みに対抗するかのように優祈も睨みを利かせた。
すると一人の男が割って入った。

「志菜君さっき体調が悪くて寝ていたんですよ。スイマセン。良い忘れてました。」

どうしてこんなにも秀才は利点が利くのだろうか。
神楽だった。

そして優祈の心の中のもう一人の優祈が思った。

【神輿君は凄いなぁ。もう一人の優祈なんていつも喧嘩越しで「オイオレが聞いてないとでも思ってんのかね」