どれほど傷つけて、悲しませたのか・・・ きっと頑固者の蘭は、一生俺にそんな過去を話す事がないだろう。 誰に対しても、相手を思うばかりに自分が損をするようなヤツだから。 だからこそ、これからは俺が察してやらなければならない。 泣きそうな時は、ギュッと引き寄せて涙を拭ってやる。 周りの戯言で傷つかないよう、体面を張って守ってやる。 抱いたあとは眠るまで抱き締めて、俺もそのまま眠りに就きたい。 そうして先の事を考えていると、苦しみが和らいでいく気がした・・・