そのあと、話題は移り変わったが、彼女が一度だけ僕にしかわからないタイミングでウインクしてきた。
僕はうまく答えることが出来なかった。
話も料理もお酒も尽きることもなく、パーティーはなかなかお開きにはならなかったが、
僕はあまり夜の遅くならないうちに帰ることにした。
玄関先まで彼女が見送ってくれた。
「約束忘れてなかったね」
無邪気な顔で言う。
「無理矢理思い出させられたような気がするけど」
「ひどい。うまく話を切り出したのに」
「うまく?」
「まあ、ちょっと強引だったけど・・・」
「ちょっと、ね」
「でも、父に内緒で行くつもりはなかったんでしょ?」
「うん」
「でも、面と向かっては頼めなかった。約束も忘れていたわけではなかった。どうしようかな、と思っていた」
見事に言い当てられていた。
「うん。そうだね。助かったよ。ありがとう」
「次は助けないぞ」
「次?」
「僕にお嬢さんをください!」
「え?」
「なんてね。・・・大丈夫?酔ってない?帰れる?」
立て続けに質問されることで、その前の会話の流れが止められていた。
「そんなに飲んでないから大丈夫。楽しいパーティーありがとう。ごちそうさまでした」
僕は帰りの挨拶をした。
「じゃあ、また」
「また」
大宮家を後にして、僕は酔っていることを後悔していた。
自分の気持ちは酔っていない時に伝えたかったから--
僕はうまく答えることが出来なかった。
話も料理もお酒も尽きることもなく、パーティーはなかなかお開きにはならなかったが、
僕はあまり夜の遅くならないうちに帰ることにした。
玄関先まで彼女が見送ってくれた。
「約束忘れてなかったね」
無邪気な顔で言う。
「無理矢理思い出させられたような気がするけど」
「ひどい。うまく話を切り出したのに」
「うまく?」
「まあ、ちょっと強引だったけど・・・」
「ちょっと、ね」
「でも、父に内緒で行くつもりはなかったんでしょ?」
「うん」
「でも、面と向かっては頼めなかった。約束も忘れていたわけではなかった。どうしようかな、と思っていた」
見事に言い当てられていた。
「うん。そうだね。助かったよ。ありがとう」
「次は助けないぞ」
「次?」
「僕にお嬢さんをください!」
「え?」
「なんてね。・・・大丈夫?酔ってない?帰れる?」
立て続けに質問されることで、その前の会話の流れが止められていた。
「そんなに飲んでないから大丈夫。楽しいパーティーありがとう。ごちそうさまでした」
僕は帰りの挨拶をした。
「じゃあ、また」
「また」
大宮家を後にして、僕は酔っていることを後悔していた。
自分の気持ちは酔っていない時に伝えたかったから--


