She and I・・・

クリスは僕の年齢をきいたあと、
サラのことをどう思う?と言った。

「どう?って・・・」

「女性としてどう思うかっていう質問だよ」

「そんなこと急に言われても。どうしたんです?」

「いや、深い意味はないよ」

「そうですね・・・。素敵な女性だと思いますよ」

「そうだな。じゃあ自分の母親と同じ位の年齢の女性と恋愛出来るか?」

「本当にどうしたんです?」

「深い意味はないんだよ。参考までに教えて欲しい」

自分の母親と同じ位の年齢の女性、と聞いて自分の母親ではなく千夏の母親の姿が何故か浮かんだ。

「・・・年齢に関係なく素敵な女性はいると思いますよ」

「うん」

「・・・恋愛感情を持つこともあるかもしれません。でも・・・」

「でも?」

「それだけ人生経験を重ねた大人の女性が、子供のような相手を恋愛対象に選ぶでしょうか?そちらの方が疑問です」
なんのことだかわからないが、思っていることをそのまま伝えた。

「おもしろい見方だ」

「でも一方で人生経験と実際の年齢が一致するものかどうか、僕にはわかりません」

と言ったらクリスは考え込んだ。

「なるほどな。例えば実際の年齢が17歳でも精神的には大人のひともいれば45歳でも中身は子供というのもいるわけだ」

とクリスは言ったが、僕はクリスが何をどう納得ししたのかわからなかった。

それでも、クリスをおおっていた霧が少しだけ薄くなった気がした。