She and I・・・

日一日と少しずつだが、
気分は明るくなっていった。

千夏から遠ざかりながら、
なんでこの船に乗ったのかと後悔しながら過ごしていた後ろ向きな日々にくらべ、

例え現在逢えていなくても、
千夏にのいる方向へ向かっているという前向きな時間。

時間が経つのが非常に遅く感じられた。

千夏のもとへ帰るのだ。

帰れるのだと、
思い込む心が、
気分を軽くさせていたのかもしれない。

自己暗示の力である。

もはや、
僕は千夏が目的地の旅人と化していた。