She and I・・・

「全責任を負った気にでもなっちょるのか?」
ドクが入ってきた。

自分でも固い表情をしているのがわかった。

「全責任を負うのは艦長じゃ。おまえさんじゃない」

「でも・・・」

「では、尋ねよう。もし、クリスが操縦を誤ったら君は責めるかね?」

「いいえ」

「サラが座標を読み違えてクリスに伝えたら、サラを責めるかね?」

「・・・あるいは。しかし、サラはミスしないと思います」

「何故そう思う?」

「何故でしょうか・・・。でも信用していますから」

「それはサラだけかね?」

「いえ、みんなを信用しています」

「同じように艦長も、いや、みんながおまえさんを信用しちょる」

「・・・」

「その信用を信じないなら、おまえさんは誰も信用しとらんことにはならんかね?」

「それは・・・」

「ダンが怒ってるのはそこじゃよ。彼はおまえさんとクリスとサラの連携の中には入れない。技術者として悔しい想いをしちょるじゃろ。だけど、おまえさんの腕は信用しちょる。それなのに、おまえさんがああいう態度ではな・・・。若いから仕方がないが・・・」

「・・・おまえさんはこの長い旅の中で、それだけの信用をかちえたのじゃ」

「自信を持て。そして、慎重にやるんじゃ」

「はい」

「艦長は、このトラブルにおちいってから、こういう事態も想定しておったようじゃよ」

「え?」

「おまえさんにアームのシミュレーションを怠らないようにさせようとしたら、すでに自主的にやっておったと嬉しそうにしとった」

「僕は自分のすべきことがわからなかっただけです」

「それでもいいんじゃ。何の為に船に乗ったのか考え、その目的を達成できなくなった後も、その為に努力する。そういう姿勢が信用につながっていくんじゃ」

「わかりました」

「おまえさんにまかせた艦長を信じることじゃよ・・・」